WiFiと有線LAN、結局どっちを選ぶべき？徹底比較と使い分け術

2024年7月23日WiFi基礎知識

「無線LAN（Wi-Fi)と有線LAN、どっちがいいんだろう？」
「Wi-Fiは便利だけど、通信が途切れたり遅くなったりする…」
「そもそも、WiFiと有線LANって両立できるの？」

今回は、これらの悩みを一度に全て解決できます！

この記事では、有線LANと無線LAN（Wi-Fi）の比較、メリット・デメリット、接続方法、そしてシーン別のおすすめから使い分け術まで徹底解説します。

さらに、有線LANとWi-Fiの両方のメリットを活かせる、
最新の「home 5G」についても紹介します。

「安定した通信環境でオンラインゲームを楽しみたい」
「高画質な動画をストレスなく視聴したい」
「セキュリティを重視したい」など、

あなたのニーズに合わせて、最適な接続方法を選べるようにしていきます。

この記事を読めば、
無線の良さと有線の良さの両方を活かしたインターネット環境が見つかります。

WiFi（無線LAN）と有線LAN、通信速度を比較！速いのはどっち？

「ネットが遅い！」「動画が途切れる！」そんな悩み、ありませんか？

このパートでは、
WiFi（無線LAN）と有線LANの通信速度を徹底比較します。

それぞれの通信速度の理論値と実測値の違い、
通信環境や利用状況による速度への影響など、詳しく見ていきます。

理論値と実測値で速度比較！

接続方式	理論値（最大）	実測値	規格名（IEEE）	備考
WiFi（無線LAN）	9.6Gbps	環境や状況によって変動	802.11ax (Wi-Fi 6)	現在主流になりつつある
WiFi（無線LAN）	6.9Gbps	環境や状況によって変動	802.11ac (Wi-Fi 5)	Wi-Fi6の一つ前の世代
有線LAN	1Gbps	ケーブルの品質や長さによって変動	IEEE802.3ab (Cat6)	現在主流
有線LAN	10Gbps	ケーブルの品質や長さによって変動	IEEE 802.3an (Cat6A)

WiFi（無線LAN）と有線LANの通信速度は、理論値ではWiFi（無線LAN）がやや高速ですが、実測値では様々な要因によって変動するため、一概にどちらが速いとはいえません。

WiFi（無線LAN）の理論値は、使用する規格によって異なり、現在主流になりつつある第6世代（Wi-Fi 6、IEEE 802.11ax）では最大9.6Gbps、1つ前の第5世代（Wi-Fi 5、IEEE 802.11ac）では最大6.9Gbpsです。

一方、有線LANの理論値は、使用するケーブルのカテゴリによって異なり、現在主流のCat6（1000BASE-T、IEEE 802.3ab）では最大1Gbps、Cat6A以上のカテゴリ（10GBASE-T、IEEE 802.3an）では最大10Gbpsです。

例えば、Wi-Fi 6対応ルーターとデバイスを使用し、電波干渉の少ない環境であれば、Wi-Fi 6でも高速な通信速度を実現できます。しかし、壁や障害物が多い環境や、電子レンジなどの家電製品の電波干渉がある場合、Wi-Fiの速度は大きく低下する可能性があります。一方、有線LANは、ケーブルの品質や長さに影響を受けることはありますが、電波干渉を受けないため、安定した通信速度を維持できます。

したがって、どちらの接続方式が速いかは、利用環境や状況によって異なります。

通信環境や利用状況が速度に与える影響

WiFi（無線LAN）の通信速度は、通信環境や利用状況によって大きく変動します。

WiFi（無線LAN）は、
電子レンジやBluetooth機器などの電波干渉を受けやすく、
壁や障害物が多い環境では電波が減衰しやすいため、通信速度が低下する可能性があります。

WiFi（無線LAN）の通信速度を安定させるには、ルーターの位置を調整したり、中継器を設置したり、電波干渉の少ないチャンネルに変更したりするなどの対策が有効です。また、同時に接続するデバイス数が多い場合や、大容量のデータ通信をする場合も、速度が低下する可能性があります。

安定性を重視するなら「有線LAN」

安定した高速通信を求めるなら、有線LANがおすすめです。

オンラインゲームや高画質動画のストリーミングなど、大容量のデータ通信を安定させたい場合、WiFi（無線LAN）の速度低下がストレスになることがあります。

有線LANは、電波干渉や距離の影響を受けにくいため、安定した高速通信を実現できます。
特に、オンラインゲームや動画編集など、リアルタイム性が求められる作業には、有線LANが最適です。

有線LAN接続のメリット・デメリット

このパートでは、
有線LAN接続のメリットとデメリットを詳しく解説します。

安定性や速度、セキュリティなど、有線LANならではの強みと、知っておきたい注意点について見ていきます。

有線LANのメリット

有線LANには、以下のようなメリットがあります。

ここでは、その詳細を解説します。

安定性が高い

有線LANは、電波状況に左右されないため、安定した通信が可能です。

WiFi（無線LAN）は、障害物や電波干渉の影響を受けやすく、通信が不安定になることがあります。
特に、オンラインゲームやビデオ会議など、安定した通信が求められる場面では、ストレスを感じることも。

Solution：有線LANは、LANケーブルで直接接続するため、電波状況に左右されず、安定した通信を実現できます。そのため、オンラインゲームやビデオ会議でも快適に利用できます。

通信速度が速い

有線LANは、多くの場合、WiFi（無線LAN）よりも高速な通信が可能です。

WiFi（無線LAN）は、電波の特性上、通信速度が低下することがあります。特に、大容量のファイルをダウンロードしたり、高画質の動画をストリーミング再生したりするときには、ストレスを感じる頻度が増えやすい傾向にあります。

有線LANは、理論上、WiFi（無線LAN）とほぼ同等以上の高速通信が可能です。
さらに、電波状況に左右されないため、
結果として、高速で大容量のデータ通信が必要な場面でも、ストレスなく利用できます。

セキュリティ面も安心

有線LANは、WiFi（無線LAN）よりもセキュリティ性が高いです。

WiFi（無線LAN）は、電波を介して通信するため、不正アクセスや盗聴のリスクがあります。

有線LANは、物理的にケーブルで接続するため、WiFi（無線LAN）に比べてセキュリティ性が高いです。
そのため、個人情報や機密情報を扱うときにも安心して利用できます。

遅延が少なくオンラインゲームやビデオ通話に最適

有線LANは、遅延が少ないため、オンラインゲームやビデオ通話に最適です。

WiFi（無線LAN）は、電波状況によって遅延が発生し、オンラインゲームでは勝敗を左右したり、ビデオ通話では会話がスムーズに進まなくなったりすることがあります。

一方、有線LANは遅延が非常に少なく、オンラインゲームやビデオ通話でも快適に利用できます。特に、リアルタイム性が重要なオンラインゲームでは、その強みを最大限に活かせます。

有線LANのデメリット

有線LANには、以下のようなデメリットもあります。

ここでは、その詳細を解説します。

設置場所が限定される

有線LANは、LANケーブルが届く範囲でしか利用できません。

WiFi（無線LAN）のように、家中どこでも自由に移動しながらインターネットを利用したい場合、有線LANでは不便を感じることがあります。

有線LANの利用範囲を広げるには、LANケーブルを延長したり、中継器を設置したりする必要があります。
しかし、それでもWiFi（無線LAN）のように自由に移動することはできません。

配線が面倒で見た目が気になる

有線LANは、LANケーブルの配線が必要なため、見た目が気になることがあります。

LANケーブルは、床や壁に這わせることになるため、見た目が悪くなったり、掃除のときに邪魔になったりすることがあります。

配線が邪魔に感じる場合は、
LANケーブルをモールやカバーで隠したり、壁の中に埋め込んだりすること必要が出てきます。

機器によってはLANポートがない

スマートフォンやタブレットなど、一部の機器にはLANポートが搭載されていません。
LANポートがない機器を有線LANで接続するには、そのままでは使用できません。別途アダプターが必要になります。

USB-LANアダプターや無線LANコンバーターを利用することで、
LANポートがない機器でも有線LAN接続できますが、いずれにしても別途費用が掛かることは避けられません。

無線LAN（WiFi）から有線LANへの接続方法

このパートでは、
WiFi（無線LAN）から有線LANに接続する方法を、3つの方法に分けて解説します。

それぞれの方法の特徴や手順を理解して、あなたの環境に最適な方法を見つけてください。

LANケーブルを使った基本的な接続方法

WiFiルーターとデバイスをLANケーブルで直接接続する最も一般的で、シンプルな方法です。

WiFiの電波が不安定な場合や、
速度が遅いと感じる場合、有線LANに接続することで安定した高速通信を実現できます。

無線LANイーサネットコンバータを使った接続方法

「無線LANイーサネットコンバータ」とは、
LANポートのない機器でも有線LAN接続を可能にする便利なアイテムです。

スマートフォンやタブレットなど、
LANポートがない機器を有線LANで接続したい場合に役立ちます。

モバイルWi-Fiルーターを有線接続する方法

モバイルWi-Fiルーターを有線LAN化し、複数のデバイスを同時に接続できます。
モバイルWi-Fiルーターは便利ですが、同時に接続できるデバイス数に制限がある場合があります。

一部のモバイルWi-Fiルーターは、LANケーブルで有線接続できます。これにより、モバイルWi-Fiルーターを有線LANルーターのように利用し、複数のデバイスを同時に接続できます。

有線LANから無線LAN（WiFi）への変換方法

「今現在、有線LANしかない環境でWiFiを使うためには何が必要？」と迷ったときに、何から準備すれば良いでしょうか。

このパートでは、
有線LANから無線LAN（WiFi）に変換する方法を、自宅と外出先の2つのケースに分けて解説します。

自宅で有線LANを無線化する方法

無線LANルーターを導入することで、簡単に有線LANを無線化できます。
自宅に有線LANしかない場合、WiFi対応機器を利用できません。

外出先で有線LANを無線化する方法

モバイルWi-Fiルーターやテザリング機能を利用することで、外出先でも有線LANを無線化できます。
ホテルやカフェなど、有線LANしかない場所でWiFiを使いたい場合に使える接続手順です。

WiFiと有線LANの使い分け！シーン別おすすめ接続方法

WiFiと有線LAN、それぞれにメリット・デメリットがある中で、結局どちらを選べば良いのでしょうか？

このパートでは、利用シーン別に最適な接続方法を解説します。
それぞれの特性を理解し、ご自身の利用シーンをイメージしながら読み進めてください。

日常的なネットサーフィン

• おすすめは「WiFi」

メールチェックやニュースサイトの閲覧など、日常的なネットサーフィンであれば、WiFiで十分です。
WiFiは、ケーブルの制約がないため、場所を選ばずにインターネットを利用できます。ただし、通信速度が遅いと感じる場合は、有線LANに切り替えることも検討してください。

動画視聴

• おすすめは「有線LAN」「WiFi」

高画質な動画をスムーズに視聴したい場合は、高速かつ安定した通信が必要です。有線LANは、WiFiよりも高速で安定した通信が可能なため、4Kや8Kなどの高画質動画の視聴に適しています。

ただし、スマホやタブレット端末などをお風呂に持ち込むなど、動画視聴中に場所を移動したい場合や、標準画質の動画であれば、WiFiでも十分快適に視聴できます。

オンラインゲーム

• おすすめは「有線LAN」

オンラインゲームでは、わずかな遅延が勝敗を分けることも。そのため、安定性と低遅延が求められます。有線LANは、電波干渉を受けにくく、安定した通信速度と低遅延を実現できるため、オンラインゲームに最適です。特に、FPSや格闘ゲームなど、リアルタイム性が重要なゲームでは、有線LAN接続がおすすめです。

はい、他にも以下のような利用シーンが考えられます。

テレワーク・リモートワーク・Web会議

• おすすめは「有線LAN」

テレワークやリモートワークでは、安定した通信環境が必須です。

Web会議やファイル共有など、業務に支障が出るような事態は避けたいものです。
有線LANは、WiFiよりも安定した通信を提供できるため、テレワーク・リモートワークに最適です。

大容量ファイルのダウンロード・アップロード

• おすすめは「有線LAN」

大容量のファイル（動画、写真、ソフトウェアなど）をダウンロード・アップロードする場合は、有線LANがおすすめです。WiFiよりも高速かつ安定した通信が可能なため、スムーズに作業を進められます。

スマートホーム

• おすすめは「WiFi」

スマート家電やIoT機器など、スマートホームデバイスの多くはWiFi接続に対応しています。
これらのデバイスを快適に利用するためには、安定したWiFi環境が欠かせません。

有線LAN接続に重要なLANケーブル選びのポイント

有線LANの性能を最大限に引き出すためには、LANケーブル選びが重要です。

このパートでは、
LANケーブルのカテゴリ、形状、長さ、芯の構造といった選び方のポイントを解説します。

それぞれの特性を理解し、あなたの利用環境に最適なLANケーブルを選んでください。

LANケーブルはカテゴリと通信速度で選ぶ

LANケーブルは、「カテゴリ」と呼ばれる規格で分類され、カテゴリによって対応できる通信速度が異なります。現在主流なのは、カテゴリ5e、カテゴリ6、カテゴリ6Aです。

基本的には数字が上がるほど通信速度は上がりますが、
カテゴリ7、カテゴリ8は業務用とされ、あまり一般的ではありません。

最終的には、
あなたのインターネット回線の速度や利用目的に合わせて、適切なカテゴリのLANケーブルを選んでください。

UTPとSTPの違い

LANケーブルには、大きく分けてSTPケーブルとUTPケーブルの2種類があります。

さらに、STPケーブルの中でも、シールド処理が二重に施されたScTPケーブルもあります。
これは、各ペアケーブルごとにシールドを施した二重シールド構造で、より高いノイズ耐性を備えています。

LANケーブルの形状とその選び方

LANケーブルには、スタンダード、フラット、極細など、様々な形状があります。

配線する場所や環境に合わせて、最適な形状のLANケーブルを選んでください。
基本的にはスタンダードで問題ありません。
しかし、ドアの隙間や限られた空間での配線したい場合は、フラットや極細が適しているかどうかを検討してください。

LANケーブル長さと芯の構造とその選び方

LANケーブルの長さは、通信速度に影響を与える可能性があります。
長すぎるケーブルは、信号が減衰しやすく、通信速度が低下する原因となることもあります。

また、LANケーブルの芯線には、「単線」と「より線」の2種類があります。

一般的に、10m以上の場合は単線、5m以下の場合はより線がおすすめです。

home 5Gなら無線と有線の使い分け可能！

「工事不要で、安定した有線LAN、配線不要で気軽に使えるWiFi（無線LAN）のどちらも使いたい…」そんな願いを叶えるのが、home 5Gです。

このパートでは、
home 5Gの特徴やメリット、
そしてWiFiと有線LANを組み合わせたハイブリッド環境の構築方法について解説します。

home 5Gの特徴とメリット

home 5Gは、ドコモが提供する最新のホームルーターサービスです。
工事不要でコンセントに挿すだけで手軽に利用でき、高速かつ安定した通信を提供します。

最大の特徴は、WiFi（無線LAN）だけでなく、有線LAN接続にも対応している点です。

home 5Gのメリットは、以下の点が挙げられます。

WiFiと有線LANのハイブリッド環境を構築する方法

home 5Gを利用することで、WiFi（無線LAN）と有線LANのハイブリッド環境を構築できます。
これにより、それぞれのメリットを活かした、より快適なインターネット環境を実現できます。

home 5Gは、
WiFi（無線LAN）と有線LANのどちらか一方を選ぶのではなく、両方のメリットを享受したいという方に最適な選択肢です。

home 5Gの有線接続するときの注意点

home 5Gを有線LANで接続するときは、以下の2点に注意が必要です。

まとめ

今回は、WiFi（無線LAN）と有線LANの速度比較、メリット・デメリット、接続・変換方法、シーン別使い分け、LANケーブル選びのポイント、home 5Gについて詳しく解説しました。

WiFiと有線LANには、それぞれ異なる特徴があります。

どちらを選ぶかは、あなたの利用環境や目的に合わせて検討する必要があります。

例えば、オンラインゲームや高画質な動画視聴など、安定した高速通信が必要な場合は有線LANがおすすめです。一方、スマートフォンやタブレットなど、持ち運びながらインターネットを利用したい場合はWiFiが便利です。

また、home 5Gを利用すれば、WiFiと有線LANのハイブリッド環境を構築することも可能です。
これにより、それぞれのメリットを活かし、より快適なインターネット環境を実現できます。

この記事を参考に、あなたにあった最適な接続方法を選択してください。

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